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ペース・メソッドによる Piano・Violin・Cello指導 Fort Lee, NJ・Westchester & Port Washington, NY USA |
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(最終更新 2001年4月15日) * The advantage of The Pace Approach. (1) らせん学習 音楽のおけいこは、すぐ目の前の結果に重点を置きますと、機械的な繰り返しの練習、すなわち経験に頼る部分が多くなります。らせん学習は学習者の内面で 起る探究、工夫、発見、創造、応用といった過程を通すことにより、学んだことを学習者自身のものとし、内側に貯蔵していこうというものです。 そしてレベルが上がっていくにしたがい、この過程の輪は幅広く大きく発展していくので「らせん学習」とよばれるわけです。 [図1] 横から見たらせん学習 上から見たらせん学習 (2) バランスド・ダイエット 音楽性育成のためには、いろいろな能力を開発しなければなりません。とくに、らせん学習を実現するためには、さまざまな角度からのアプローチが必要で す。そこで、多様な項目を、学習のなかでバランスよく扱っていきます。 [図2] (3) 導入レベルから上級レベルまでの指導内容の一貫性 最初に、最小単位のものを教えるときに、らせん学習では、あらゆる角度からのアプローチを行います。たとえば3才のとき最初の教材で、たった3つの音の 組み合わせを習います。 [図3] それは、「ひくい・まんなか・たかい」と名付けられ、その形は1枚のカードに置き換えられます[図3]。3才の子供は、これを聞き分け、形を選び筋肉の動 きに移し変えて弾く訓練も受けます。そして、その作業を通して「この音の流れは、ひとつずつ上がっていっている」というように概念を身につけます。これを ペースは縮小形あるいは小宇宙(Microcosm)とよんでいます。これは3才の子供につかむことができる小宇宙です。子供がここで得た概念は普遍的な もので、次のレベルでも使うことが出来ます。これはレベル�では、シークエンスのかたちに発展して、4小節の短いフレーズになるかもしれません。さらにま た、I−V7−V7−I のような和声感覚とも結び付いて発展していきます。 [図4] これはレベルが上がるにしたがい複雑になり長くなっていきますが、3才のときにつかんだその概念は、脳細胞に貯蔵されていて必要なときにいつでも間接転換 (Indirect Transfer)されます[図4] 。上級レベルになると、そのようなファイルがたくさんできていて、3才のときにはつかめなかった大きなソナタやシンフォニーが、その応用力によって楽に扱 えるようになります。導入前にあらゆる角度からとらえていた小宇宙は、上級レベルになってからの大宇宙につながる大切なものであったわけです。 (4) 徹底した全調メソッド なぜ全調か、ペースは次のように説明しています。 第一に、初見奏の能力のある子供を育てることができるからです。全調における触覚の開発は、鍵盤上での指先の感覚を敏感にし、演奏中にてもとを見る必要 をなくすので、譜面に対する集中力をつけ、読譜力を育てます。 第二に、幅の広い選曲が可能になります。何調の曲でも同じ学習スピードで仕上げることができるので、調によって選曲をためらう必要がなくなります。 第三に、半音階的に移調していくことで、異なった調のニュアンスが経験できます。それにより、いろいろな調のニュアンスを聴き分けられる、感性豊かな耳 を育てることができます。 (5) あらゆる様式の音楽 柔軟な音楽性を身につけるためにあらゆる様式の音楽を最初から扱っていきます。 [図5] (6) グループ・ピアノ指導 教える側からいって、グループ・レッスンは個人レッスンより能率がいいので、経営の合理化に適しているといえます。しかしペース・メソッドでのグルー プ・ピアノ 指導は、一概にそれだけを目的としたものではなく、もっと教育理念の本質的な考え 方を基盤にしています。すなわち生徒同士の音楽を通しての 相互作用(Interaction)を利用して、個性と個性のふれあいによる、よい意味での刺激を活発にしようというものです。これにより子供達は、より 幅広い多様な経験や工夫をしています。したがって、ここでのグループは、全員がうまく交流し合える小人数制のプロジェクト方式で考えられています。 グループの子供達は、さらに2人ずつに分けられ、曲目演奏のためのレッスンがおこなわれます。曲目の演奏指導を、なぜ個人レッスンでやらないで2人組み でおこなうかといいますと、理由は2つあります。 第一には、弾く側だけで聴く側が無視されてしまわないよう、1人が弾いているあいだ、それをもう一人の仲間が聴くためです。そして聴き終わったら、一緒 に演奏の 内容についての掘り下げをやります。これは先生のお手本を模倣するために受け身で聴くのと違い、自分と同じレベルの仲間が少しずつ演奏の内容を 磨いていく過程に積極的に参加するために聴くのです。内容の理解と一緒に弾くことをやり、同時に聴くこともやるわけです。これは音楽の細部を聴き取れる耳 を作ります。弾くことだけに忙しくなると、聴音はとれても音のニュアンスを聴き取れる洗練された耳は育たないということになります。 2人組みのレッスンをおこなうもう一つの理由は、大グループでやったことを、曲目演奏のレッスンにつなげていくためです。ここで先生が一方的伝授をやっ てしまっては、らせん学習は肝心なところで途切れてしまいます。せっかくグループ・レッスンで育てた能力です。それを背景に弾く側と聴く側の両方から曲の 仕上げを錬っていくことが考えられています。もちろん、生徒達の注意力を必要なところに誘導していかねばなりませんから、先生の役割はむしろ個人レッスン よりも重要になります。 [図6] |
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